日本を訪れる外国人の観光客や、短期定住の外国人は年々増加し、日本の文化を外国人に正しく伝えるニーズが日に日に高まっています。
このようななかで、私たちは、丁寧なお辞儀の作法を取り入れた「茶道」を始め、「書道」、世界的にマンガでも知られるようになった「ゆかた着付け」などのイベントを開催しています。
ハクビ京都きもの学院の院長、高橋優子先生をお招きし、浴衣の着方、お辞儀の仕方、歩き方などを学びます。
「気楽にお抹茶をいただきましょう」をキャッチフレーズに掲げ、ひと月1回のペースで3回開催されるコースです。講師は小野 宗恵先生(裏千家 専任講師)にお願いしています。
イベントには、港区在住・在勤・在学の日本人と外国人を募集していますが、参加者の半数以上は外国人というのが特徴です。
日本特有の文化に興味を持たれる外国人に、日本文化のユニークさを客観的に伝える良い機会であると考えています。
私たちの活動は国際的相互理解を目的としており、以下に記載しているようなイベントを実施しております。港区教育委員会共催事業ですので、参加費は教材費等の実費負担などとし、低料金で設定しております。
「ゆかた着付け教室」
内容
①講師による、ゆかた着付けのデモンストレーション
②各自、1人でゆかたが着られるようになるまで、ゆかたと帯の着付け練習
③記念撮影
④脱いだゆかたの、たたみ方練習
☆ゆかた・帯は無料貸し出し。
「書道体験教室」
内容
①書道の歴史、書道具の説明
②手本を見ながら、半紙に漢字・ひらがなの練習
③色紙に好きな字を清書
☆書道具無料貸し出し。
「茶の湯体験教室」(大変人気の教室ですが、現在、新型コロナウイルス感染症の影響で休講中です。)
内容
①茶の湯の歴史と茶道具の説明
②お辞儀の作法と畳の歩き方練習
③講師によるデモンストレーション
④お菓子と薄茶をいただく
⑤各自お点前の一部を練習
この他にも「日本の民謡と民話」を開催してきました。
第1回沖縄エイサー踊りと民話
第2回熊本(熊本城災害復旧支援事業)おてもやんの踊りと民話
第3回島根安来節の踊りと民話
方言での民話を聞くことにこだわり、地元の方に踊りを教えて頂く内容で、今後日本列島を北上していこうと考えています。
活動内容
茶の湯体験教室が、外国の方を含め17名の参加者を得て行われました。9月は菊の季節で重陽の日は過ぎましたが、主菓子を❲着せ綿)に致しました。質問も沢山あり時間が足りない程の盛況でした。
日本を代表する伝統文化の一つである書道を通して、日本の文化の理解、そして、外国人及び日本人との交流をはかることを目的に、今回も金田翠夢先生をお迎えして総計20人で書道を楽しみました。
いろいろな色の万年筆のインクから、3色を選び、3本のペンを作ります。これらのペンを使用し、ポストカードを作りました。
参加者15名のうち6名が外国籍の方でした。ハクビ京都きもの学院の高橋優子先生やアシスタントの先生方の丁寧なご指導のもと、帯の結び方のコツをわかりやすく教えてもらい、参加者の皆様には大変好評でした。今回参加なさった方々は どのような場面で浴衣をお召しになるのでしょうか。浴衣を着た時の立ち居振る舞いの指導を思い出し、素敵な時を素敵な人と過ごしていただきたいと思います。
毎回人気のある盆栽教室で、今回も70名を超える応募がありました。そのため抽選で参加者を決めました。江戸末期に台東区根岸で創業した由緒ある清香園さんのご協力のもと、充実した内容で開催できました。2022年度事業でも、年末に「松」、3月に「桜」の盆栽教室を開催いたします。
日本の伝統文化である「凧」、今回はエイ凧づくりと凧あげに挑戦しました。30名の募集でしたが、キャンセル待ちが大勢出るほどの大変な人気でしたので、教室を増やしての対応としました。保護者同伴の幼児、小学1~4年生、そして大人まで70人の参加となりました。最後はオリジナルの絵で仕上げた凧で、凧あげを楽しみました。