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Minato Unesco Association

2023年度 関東ブロック・ユネスコ活動研究会in東京

日時:2023年9月3日(日)10時00分~17時30分 (交流会18時~20時)

会場:青山学院大学 (17号館 本多記念国際会議場)
主催:公益社団法人日本ユネスコ協会連盟/関東ブロック・ユネスコ連絡協議会/東京都ユネスコ連絡協議会
後援:東京都教育委員会/渋谷区/渋谷区教育委員会/青山学院大学

 2023年度関東ブロック・ユネスコ活動研究会in東京が、渋谷区に所在する青山学院大学で開催され、約500名の参加者に恵まれました。今年度より、前港ユネスコ協会会長(現顧問)の永野博氏が、東京都ユネスコ連絡協議会の会長に就任されたこともあり、港ユネスコ協会からは多くの会員が参加されました。私自身も個人的には、1997年11月に開催された民間ユネスコ運動発祥50周年『グローバルアクション21』の実行委員長を務めて以来の大きなイベントの参加となりました。

当日の主なカリキュラムと内容は以下の通りでした。

■10:00~12:00  関東ブロック・ ユネスコ青年活動研究会
玉川大学他、大学の各ユネスコクラブや各ユ協の青年たちが中心となり、連携し学び合う青年活動研究会が開催され、投影資料などを活用して講演や積極的な交流が行われました。私も会場の外から拝見・拝聴しましたが、皆それぞれが意見を持ち、「教育の未来」や「異文化理解」等について真剣に向き合う姿がとても印象的でした。

■13:00~13:00 開会式 主催者挨拶・来賓挨拶
開会式は、ユネスコの歌を会場参加者全員で斉唱した後、東京都ユネスコ連絡協議会会長の永野博氏、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟会長の佐藤美樹氏より主催者挨拶があり、その後、来賓から、文部科学省国際統括官日本ユネスコ国内委員会事務総長渡辺正美氏、東京都教育委員会教育長浜佳葉子氏(代理)、渋谷区長長谷部健氏、学校法人青山学院院長山本与志春氏より来賓の挨拶がありました。ユーモアに溢れ、イベントに対する温かい思いが込められたスピーチには大変感服しました。

■13:30~14:40 特別講演 講師:コシノジュンコ氏
特別講演は、コシノジュンコ氏による『ファッションの持つエネルギー』でした。 過去から現在の映像とともに、テンポよく講演されていくコシノジュンコさんのスピーチには、時の流れを忘れるほどの魅力があり、あっという間の約1時間の講演でした。1978年のパリコレクションから現在に至るまでの映像もとても印象的でしたが、中でも心に残ったことは、コシノジュンコさんのお言葉。それは、「(実際)見て、感じることの素晴らしさ」についてでした。我々のボランティア活動にも通ずるところがありますが、『机上で考え、先入観を持つこと』よりも『(実際)見て、感じること』がいかに大事であるかを改めて考えさせられました。最後にコシノジュンコさんからのメッセージとして、「か(感謝する)・き(希望を持つ)・く(くよくよしない)・け(健康は大事)・こ(行動する)」をいただきました。とても魅力的で貴重な講演でした。

■14:40~15:15 報告
(日本ユネスコ国内委員会/(公社)日本ユネスコ協会連盟/都ユ連2000 人プロジェクト)

最初に公益社団法人日本ユネスコ協会連盟評議員であり、高崎ユネスコ協会事務局次長である松本千恵子氏より、UNESCOや日本ユネスコ国内委員会の最近の動きなどの報告がありました。その後、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟報告として、笠原氏より、これからの時代におけるユネスコ活動の推進のお話しや、未来遺産運動、ユネスコ協会・ウクライナ募金など公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の最近の動きなどについてご報告があり、最後に山田祐子氏より、都ユ連2000人プロジェクトの報告がありました。報告を拝聴し、『今、ともに何ができるのか』を考え、活動できる仲間が増えることを期待したいと改めて感じました。

■15:30~16:40
第1 分科会「異文化理解・国際交流」
茨城県/ 土浦ユネスコ協会「ウクライナ支援コンサート」
栃木県/ 佐野日本大学中等教育学校・佐野ユネスコ協会「生徒の心に平和の砦を築くために~『What’s your World Peace? アートフェス』実施報告~」

第2 分科会「世界遺産・未来遺産」
千葉県/ 柏ユネスコ協会「こんぶくろ池自然博物公園~市民で育てる百年の森プロジェクト~」
群馬県/ 沼田ユネスコ協会「未来遺産 沼須人形芝居あけぼの座の活動と沼田ユ協の連携」

第3 分科会「科学・環境、ユネスコスクール」
東京都/ 港ユネスコ協会「平和を考えるシンポジウムシリーズの開催・東京海洋大学との共創」
埼玉県/ 蓮田・白岡地方ユネスコ協会 「私たちの活動として『学校支援協力活動』に於けるユネスコスクールとの取り組み」

15:30以降は、各分科会に分かれ、講義を受ける形式でした。私は、第3 分科会「科学・環境、ユネスコスクール」に参加しました。2部構成になっており、前半は、港ユネスコ協会の「平和を考えるシンポジウムシリーズの開催・東京海洋大学との共創」についてでした。東京海洋大学の学生のスピーチは、ユーモアを交え、わかりやすく日頃の活動について報告がなされました。後半は、埼玉県/ 蓮田・白岡地方ユネスコ協会による、「私たちの活動として『学校支援協力活動』に於けるユネスコスクールとの取り組み」でした。現在高齢化している、地域のユネスコ活動にフォーカスし、現在抱えている課題として、継承者になる若い世代が少なく、活動の質の維持が難しいことや、新時代への挑戦として、教育機関や地域ボランティアの連携、「地域学校協働活動」をする上での情報共有などについてお話がありました。

■16:55~17:30 閉会式
分科会報告
青年評議員会報告・青年活動報告
次年度開催地挨拶 茨城県ユネスコ連絡協議会
閉会挨拶  実行委員長 池田敬介氏

最後に閉会式。代表者による各分科会(第1分科会~第3分科会)の報告がなされ、その後、青年評議員会報告・青年活動報告がなされました。関東ブロック青年評議員である吉田理沙子氏より、青年評議員について?全国的青年連絡組織とは?ブロックの青年活動例(渋谷ユネスコ協会の小学生の出前授業をはじめ、名古屋ユネスコ協会青年部、岡山ユネスコ協会などの取り組み)などの発表とともに、青年部の現状や今後、各ユ協・クラブ、そして、青年の声を聴いて連携することの大切さについてお話がありました。茨城県ユネスコ連絡協議会からは、次年度開催地の挨拶があり、最後に閉会挨拶として実行委員長の池田敬介氏の熱いメッセージで締めくくられました。

■18:00~20:00 交流会 レストランSINONOME(旧青学会館3階)
交流会は昔からの仲間と会う貴重な機会となりましたが、と同時に、日頃なかなか情報交換ができない様々なユ協の会員と交流することができ、新たな出会いもありました。

全体として、各ユネスコ協会の活発な活動報告等からは得るものが多く、各ユ協の会員も積極的にこのような交流の場に参加することは非常に有意義であると改めて痛感しました。また、各ユ協の高齢化の進行は大変気になりました。若かりし頃ユースとして活動していた私も3年後には還暦を迎えます。今後このような活動をいかに次世代に承継していくことができるかが課題だと思いました。あくまでも個人的な意見にはなりますが、海外の大学等のようにボランティア活動の単位認定取得や、小・中学校においてボランティア活動に触れる機会が増えることに期待したいと思います。学校教育と社会教育の連携の必要性についても考えさせられる一日になりました。今後私たち一人一人が次世代のために何ができるのか?都ユ連の2000人プロジェクトにも期待したいと思います。

(港ユネスコ協会副会長/東京都ユネスコ連絡協議会理事 峰尾茂克)