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Minato Unesco Association

クルーズ船とバスで東京探訪!「東京の森川海を知る」

日時:2023年1月21日(土) 9時30分~19時00分 (9時00分受付開始)
場所:日の出桟橋集合、東京海洋大学正門前にて解散

 港ユネスコ協会では、港区教育委員会と東京海洋大学水圏環境教育研究室の共催により「東京の森川海を知る」を実施しました。4回目となった今回は、多くの応募を頂いた中から区内の小・中・高校生や社会人、東京海洋大学の学生など約60名が参加しました。午前中は東京湾の運河と隅田川をクルーズし、午後は羽山取水堰と狭山湖をバスで巡り、東京の森・川・海とそのつながりについて考えました。

 この日は少し風があるものの天気には恵まれ、日の出桟橋を9時30分に出発した船は、大井ふ頭、台場、東雲運河、豊洲運河、隅田川から築地を巡って再び日の出桟橋へと戻りました。船内では東京海洋大学の学生の皆さんからの発表があり、参加者はグループに分かれてモデレーターとして加わった学生の皆さんとともにグループディスカッションを行いました。

 また船上バードウォッチングや東京湾でのプランクトン採取も実施しました。「レインボーブリッジはなぜ高い?」「なぜ台場ができた?」「なぜ築地市場の移転先に豊洲が選ばれた?」「築地に多くの学校があったのはなぜ?」など、身近な場所やその歴史に関する質問が投げかけられ、海や海と人との関わりについて活発な議論が行われました。

 午後は、港区の古川橋を通って一路バスで羽村取水堰へと向かい、取水堰周辺をバスから見学した後は狭山湖周辺を徒歩で散策しました。1653年に完成した羽村取水堰は江戸時代の人口増加を背景に玉川上水と同時に建設され、東京の人々の生活を支えてきました。

 道中の車内では、「最初に取水口を作ろうとした場所は」「なぜ失敗したのか」「建設費用」「玉川上水の100メートル間の高低差」など、玉川上水に関連するクイズが出され、東京の森・川・海にまつわる地形、生活、歴史についての説明がありました。そして、人々の生活が海に大きな影響を及ぼす中で、海に負荷をかけないために私たちに何ができるか、佐々木先生から丁寧な解説がありました。

 水の流れをさかのぼって武蔵野台地の端から端へと移動した一日。イベント参加者にとっては海や自然を身近に感じるとともに、新しい視点で東京のまちを見つめる機会になったことと思います。ご協力頂いた佐々木先生、ならびに東京海洋大学関係者の皆様に深く御礼申し上げます。

(ユース委員会 委員長 横井彩)