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Minato Unesco Association

「ミンダナオ子ども図書館」への寄贈

月日:2022年11月24日  
担当:今村・磯部・奥村

ミンダナオ子ども図書館とは

ミンダナオ子ども図書館は、2002年松居友氏がフィリピン・ミンダナオ島の中央に位置するキダパワン市の郊外のアポ山麓の農地に立ち上げられた現地法人である。
主な活動は以下のとおり:
①読み聞かせ等の子ども図書館活動&先住民族やイスラム教徒、難民の子供たちへの読み聞かせ
②奨学生支援 
③医療支援 
④保育所建設支援 
⑤植林環境支援 など

これらの活動の中心となっているのは、奨学金を受けている学生たちや宗教・部族の違いをこえて青年や子供が共同生活をしながら学び、活動をしている。又、日本からの大勢の支援者の寄付によって成り立っている。

港ユネスコ協会とのご縁

 2005年10月の国際学術委員会の講演会で、松居友氏が「テロと戦闘の続くミンダナオでの医療、図書館活動」というテーマで講演された。初めて知ったミンダナオ山岳地帯の紛争状況、現地の悲惨な貧困状況を知り、早速支援活動を開始した。一部の会員は個人的に資金援助を続けたり、教育のサポートをしている。寄贈品は、会員が直接事務局に持参くださったり、また、お知り合いにもお声がけをして、その方が直接持参いただいたり、ダンボール箱で事務局に送って下さったり、中には寄付金も添えて下さる方もいる。区民祭りへの寄贈品の内、相応しい品も選択してする。
 寄贈品は、靴、文房具、衣料品、日常品等を詰め合わせ船便にてミンダナオ島へ発送している。送料は、当初松居友氏をご紹介下さった永井美智子さんや高井元会長が寄付された。その後は、箱詰め担当の我々も寄付させて頂いた。本来はコーアクション活動の一環としての事業と考え、2022年から自主財源に予算を計上して頂くことにした(寄付なので、補助金として認められていない)。ミンダナオ子ども図書館から寄贈品のお礼状が届くとひと安心である。

ミンダナオ子ども図書館の青年が港ユネスコ協会を訪問

 余談として、2018年6月に松居友氏とその夫人が奨学生とスタッフを同伴し来日された。急遽、港ユネスコ協会も歓迎させて頂いた。松居友氏の講演、青年たちが民族舞踊と歌を披露し、また「私の家族、将来の生き方」としてスピーチをされ、立派に成長された姿に感銘をうけた。紛争により、戦災孤児も多く現実の厳しさを知り、また映像で現地の現状も目の当たりにした。例えば、吹き飛んだ屋根をブルーシートで被う作業等現実の厳しさが伝わり、支援の必要性を改めて痛感した。

 今後も支援活動は継続させていきたい。それには皆様の協力が必要である。
 常夏なので、衣類は夏物をお願いしたい。また不要のカーテンもOK(寝具代わりに使用されるとのこと)、裸足の子もいるので靴も歓迎とのことである。皆様の支援をお願いしたい。

(常任理事 奥村和子:一部内容は、高井光子氏の機関紙の記事を参照させて頂きました)