日時:2022年1月30日(日) 9時30分~16時00分
場所:日の出桟橋(Hi-NODE)集合(ウォーターズ竹芝にて解散)
港ユネスコ協会では、港区教育委員会および東京海洋大学水圏環境教育学研究室との共催、一般社団法人竹芝エリアマネジメントおよび一般社団法人竹芝タウンデザインの協力により「東京の森川海を知る」を実施し、港ユネスコ協会から参加した小学生から社会人までの31名の他、東京海洋大学の学生など計40名が参加しました。4回目となる今回は、午前中に東京湾の運河と隅田川をクルーズ船で巡った後、午後は古川から神田川をバスで巡り、東京の森・川・海とそのつながりについて考えました。
この日は、集合場所となった日の出桟橋を9時35分に出発し、大井ふ頭、台場、東雲運河、豊洲運河、隅田川から築地、浜離宮を巡りました。乗船後、参加者が9つのグループに分かれ、それぞれのグループにモデレーターとして東京海洋大学および大学院の学生が加わって、佐々木先生のレクチャーとグループのディスカッションが交互に行われました。「レインボーブリッジはなぜ高い?」「台場はなぜできた?」「なぜ築地市場の移転先に豊洲が選ばれた?」「江戸時代深川に多くの文化人が集まったのはなぜ?」「築地(明石町)に多くの学校があったのはなぜ?」など、身近な場所やその歴史に関する質問が投げかけられ、海そして海と人との関わりについて活発な議論が参加者の間で行われました。
午後は、芝、東京タワー、麻布十番、有栖川記念公園、渋谷、代々木公園、新宿御苑、花園神社、江戸川公園などを経由しながら古川・渋谷川、神田川・隅田川の川沿いをバスで巡りました。車内では、佐々木先生と学生の方から東京の森・川・海、そして水と人々の生活の歴史に関する解説があり、地形や在来知を生かした東京の発展の歴史や、人々の生活が海に大きな影響を及ぼす中で、海に負荷をかけないために私たちに何ができるか、といったことについて佐々木先生から丁寧な説明がありました。参加者の方たちにとっては海を身近に感じるとともに、新しい視点で東京のまちを見つめる機会になったことと思います。ご協力いただいた佐々木先生、ならびに東京海洋大学関係者の皆様に深く御礼申し上げます。
(国際学術文化委員会 横井彩)