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Minato Unesco Association

イタリアの家庭料理

月日:1月26日(日)
場所:港区立男女平等参画センター「リーブラ」料理室

今回の講師は四谷三丁目でレストラン「ラヴィータ」を経営するオーナーシェフの須田裕司さん。20代にふらりと訪れたフィレンツェに魅了され、3年も滞在。その間トラットリア(庶民の食堂)を手伝い、マンマの料理法を身につけました。93年「ラヴィータ」をオープン。イタリア郷土料理にこだわり、年1回の現地訪問は欠かさず、マンマの家庭料理を学び続けています。アシスタントは小池田由紀さん(番組制作ディレクター:イタリアの紹介)と真島香織さん(ソムリエ・デルオーリオ:オリーブの解説)が務めて下さいました。

当日のメニュー(レシピはイタリア各地から)

①リグーリア州マリアルイージャマンマのブランダクイユン:ゆでたジャガイモ、ニンニクにタラを入れ、湯切り後、卵黄オリーブオイルともにマッシュ。

②ピエモンテ州ジャンカルロのブラザード:赤玉ねぎ、セロリ、ニンジンすべてミキサーに。ローズマリー、マジョラム、タイムも適宜加える。焼目をつけた牛すね肉を、ひたひたの赤ワインが入った鍋に入れて煮込む。

③トスカナ州カルミネ家のマンマの豆とトマトのパスタ:もどしたひよこ豆、トマトソース、パンチェッタの塊を混ぜてソースをつくり、これをゆでたパスタにからめる。

④ティラミス:グラニュー糖を混ぜた卵黄をホイップし、さらにマスカルポーネを加える。卵白は少しずつグラニュー糖を入れ、メレンゲ サボイアルディを敷いたタッパーにホイップした卵黄、卵白を重ねて冷蔵庫で冷やす。

⑤エスプレッソ

須田講師の愛してやまぬイタリア料理の話、小池田さんによる知られざるイタリアの小さな村の話、真島さんによるオリーブオイルのためになるお話とともに、実に手際よい調理指導のもと、美味なる結果に参加者一同大満足でした。「カプチーノは朝いただくもの、パンにオリーブオイルをつけることはイタリア人はしません。おそらくフランス人が健康志向で始めたことなのでは」等々、本邦の常識・イタリアの非常識も伺いました。ティラミスも生クリームなしでサボイアルディのかわりにスポンジケーキでもいいそうで、家でも簡単にできそうです。皆さまお試しあれ。

(前列左から)真島さん、須田シェフ、小池田さん