第2回坐禅体験講座
日時2017年12月15日(金)
場所港区内愛宕萬年山青松寺
会員開発委員会の事業として、2回目の坐禅体験講座を開催しました。当初の申込み状況から、募集人員に到達するのか心配がありましたが、最終的には募集人員を大幅に上回る52人の申込みがありました。このうち最終的に46人(うち外国人2名)が参加しました。
体験当日、参加者は15時半に青松寺に集合し、事務局からの説明の後、釜田無関師と副住職の案内により山門や納経堂の拝観を行いました。愛宕下通りに面した山門には1階に四天王像、2階に釈迦の弟子十六羅漢の像があり、本堂裏手には泳ぐ龍を配したステンドグラスを嵌め込んだ絢爛な造りの納経堂がありました。これらに加え、紅葉が映える池なども見て回りました。
続いて本堂内に入り、ご住職から青松寺の由来、歴史、坐禅の心得などのお話をお聞きした後、僧堂(坐禅堂)に移動し、坐禅の体験となりました。坐禅堂ではコート、靴下、時計は着用不可とのご指示により、参加者はそれらを脱いで坐禅堂内に入りました。坐禅は、修行僧が寝起きする場所である畳の上で実施しますが、今回は参加者が多かったため、坐禅場所は全て埋まりました。
最初に、副住職から坐禅堂の造り、堂内の生活や坐禅時の足や手の組み方、体の姿勢、坐禅に入る際の作法(左右揺振)、座蒲(ざぶ)の使用方法などについて教えがあり、この後に、放禅鐘による合図で坐禅を開始しました。開始間もなくは人の動く気配や咳払いが聞こえましたが、時間が経つととともに、都会のど真ん中にいることを感じさせる車のエンジン音などの喧騒が耳に届いてくる以外、坐禅堂の中の音は無くなり、ピーンと張りつめた静寂が訪れました。そして、頭の中が無の境地に至った坐禅の初体験でした。
今回は約20分弱という少し短めの坐禅時間でしたが、参加者は、冬の坐禅という寒さ厳しい中での体験に、修行僧の厳しい修行を少し味わったと思います。坐禅終了後は、坐禅堂の2階にある講話室において、ドラ焼きやみかんなどを食べながらの茶話会となりました。ここでは参加者から、坐禅では僧侶が警策(さく)で坐禅者の肩を叩くシーンを見るが今回無かった理由や坐禅の際の瞑想中の思考などに関し次々に質問があり、釜田師から的確で分かり易い説明がなされました。
こうして2時間の予定は、あっという間に過ぎ、すっかり夜の帳が下りた中で坐禅体験講座は終了しました。参加者の皆様、ご参加有難うございました。