日時:2018年1月20日(土)13:30~16:00
会場:港区立生涯学習センター101号室
日本社会の動向を考えると、外国人の定住傾向は今後ますます強まることが予想されます。特に、港区は人口の8%が外国人です。日本の社会や文化に日頃から深く接している世界各国の人々が日本語でスピーチすることは、それを聞く人々に対して、そして発表する本人にとっても、「新しい視点を与えてくれる好機」です。港ユネスコ協会では、在日外国人の皆様に日頃の日本語学習の成果を発表する機会を提供するとともに、日本社会や文化の特色をとらえた面白い話が聞ける場、国際理解を深める場となることを希望して、新たにこの企画を実施することになりました。当日は、スピーカー、審査員、玉川大学ユネスコクラブ生徒、三田高校ユネスコ委員会生徒、六本木高校生徒をはじめ、一般、MUA会員などを含め合計65名の皆さんが参加しました。
全体の進行は下記の式次第にそって執り行われました。
1.開会宣言
2.MUA永野会長挨拶(右写真)
3.スピーカー紹介
4.スピーチ開始
5.休憩
6.審査/会場見学者とスピーカーの交流会
7.審査結果報告
8.表彰式
9.参加者の感想
10.交流会総括
11.閉会の辞
12.スピーカーの記念撮影
下記7名のスピーカーが順番に自己紹介を行った後、それぞれのテーマについてスピーチを行いました。
1番 Ms.バトスへ・ウヌビレグ(モンゴル)宇都宮大学大学院生
「モンゴル孫世代のチャレンジ」
2番 Ms.シュ・ネイ(中国)MNK日本語クラス
「おもてなしの心」
3番 Ms.ウィニー・リー・シュウチ(マレーシア)国際日本語学院生
「日本の良いところ、不思議なところ」
4番 Mr.アショー・アハメド・エー(サウジアラビア)東海大学修士課程
「今まで日本で学んだこと・経験したこと =日常の五心=」
5番 Ms.マヌエラ・ハートヴィッヒ(ドイツ)筑波大学大学院生
「ポテンシャルをフルに引っ張り出せば・気候変動問題から見る感じたもの」
6番 Ms.ゴ・イケン(台湾)田町日本語クラブ
「日本の育児」
7番 Mr.シディキ・タンヴィル・バルニー(パキスタン)通訳・翻訳業
「おもてなしの国ニッポン」
会場参加者とスピーカーの交流会
玉川大学小林亮教授のご指導の下、参加者が3つのグループに分かれて、それぞれスピーカーを囲みながら、「留学生の苦労話、日本や日本語への思い。日本観や今後の展開など」について自由な質疑応答を行いました。(この間、審査委員は別室にて審査を行いました)
審査結果の発表
審査委員長明治学院大学渋谷恵教授より、以下の通り受賞者の発表が行われました。
「最優秀賞」 アショー・アハメド・モハメド・エー(サウジアラビア)
「港ユネスコ協会会長賞」 ウィニー・リー・シュウチ(マレーシア)
「審査員特別賞」 シディキ・タンヴィル・バルニー(パキスタン)
表彰式
永野博MUA会長から上記3賞の受賞者に対して、それぞれ賞状、カツプ、記念品(輪島塗の夫婦箸)が、また優秀賞の方々に対しては賞状、盾、記念品(輪島塗の夫婦箸)が授与されました。
交流会総括
上記第2部の「スピーカーと会場参加者との交流会」に関して、玉川大学小林教授に以下のように総括して頂きました。
「スピーカーの方々と参加者の方々との交流と対話も盛大に行われて良かった。参加者全員にとって非常に満足度の高い充実したイベントだったと思う」
閉会の辞
菊地MUA副会長
主催者側からのひとこと
今回のMUA新企画の実施にあたりまして、玉川大学ユネスコクラブ、三田高校ユネスコ委員会、六本木高校の皆様から頂戴したご協力に対し、心よりお礼申し上げます。
どのスピーチも素晴らしい内容で、記念すべき第一回スピーチ・コンテストにふさわしいものでした。第2部の「スピーカーと会場参加者との交流会」はスピーカーの方々を囲んで大いに交流が盛り上がり、相互理解が深まる楽しい時間となりました。「違いを知り、違いを楽しむこと」こそ、人類の平和・共存・発展へ繋がるという想いを新たにしました。