2026年度 第1回国際理解講演会
ハンガリー魅力発見の旅~歴史・文化・食を巡って
メレーニ・クリスティーナ氏 ハンガリー大使館参事官
文化部/リスト・ハンガリー文化センター所長
日時:2026年6月13日(土)14:00~16:00
会場:港区男女平等参画センターリーブラ学習室C

メレーニ・クリスティーナ氏より素晴らしい日本語でユーモアたっぷりにハンガリーの歴史や文化、食や観光資源の紹介をしていただいた。また、伝統的焼き菓子の「クルトシュカラーチ」を参加者全員で試食させていただいた。
【ハンガリー基本情報】
・ヨーロッパの中心(中欧)日本より飛行機で約17時間9,100kmカルパチア盆地の真ん中
・面積:93,030㎢ 人口:約950万人(2026年6月現在)
首都:BUDAPEST(ブダペスト)
・代表的な川:ドナウ川・ティサ川
・一番高い山:ケーケシュ1014m
・気候は大陸性気候 夏は暑く冬は寒い、高い山がない 四季がある 農業国
・ハンガリー語はウラル語族で日本語の文法と似ている モンゴルから遊牧民として移動
・ハンガリーの通貨はフォリント、2026年6月時点でのレートは1000フォリントが約530円
【ハンガリーの歴史】
・1世紀~5世紀ローマ帝国時代の首都はアクインクム(水の町)、ブダ地区にはローマ時代の
遺跡が現在もたくさん残る
・建国は896年、1000年にローマ法王から戴冠、ハンガリー王国の誕生、ハンガリーはキリ
スト教文化を基盤とする国であり、国民の多くはローマカトリック
・初代国王は聖イシュトヴァーン 8月20日は建国記念日聖イシュトヴァーンの日
・1241年~1242年モンゴルにより支配、多くの城塞が築かれ
・1541年~1686年150年間オスマントルコ帝国に支配されるトルコ温泉モスクの建築
・1683年第二次ウィーン包囲後大トルコ戦争を経て1699年ハプスブルク家のものになる
・1848年ハンガリー革命を経て1867年フランツ・ヨーゼフはオーストリア=ハンガリー
帝国とし、ハンガリー王国の自治権を認める
・皇妃エリザベートは16歳でフランツ・ヨーゼフと結婚。夏場はウィーンからハンガリー
に移り宮殿で暮らした。馬とダンスが得意ドイツ生まれでハンガリー語が上達
・1920年第一次世界大戦後トリアノン条約で領土の3分の2を失う
・第二次世界大戦でハンガリーとドイツは敗戦、ブダペストの市内建物の約70%が破壊される
・1949年~1989年ハンガリー人民共和国、ソ連の影響下にあった社会主義時代
・義務教育ではロシア語教育
・その間1956年のハンガリー革命でソビエトへの抵抗を起こすがソ連軍に進軍される
・1989年に民主化、自由の共和国になる。1999年にNATO、2004年にEUに加盟

【首都ブダペスト】
・23区からなりドナウ川をはさみブダ側とペスト側に分かれる人口約
200万人
・1873年ブダ、オーブダ、ペストの3つの町が統合されてブダペストが
発足
・ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区、アンドラーシ通りは世界遺産
に認定され「ドナウの真珠」と称される
・おもな見どころ「くさり橋」、ブダ地区「王宮の丘」「漁夫の砦」、
スト地区「国会議事堂」、「聖イシュトバーン聖堂」、「ヨーロッパ大
陸で最古の地下鉄1号線」、「王宮の丘のケーブルカー」、「子供鉄道」、
「夜景を見ながらのディナークルーズ」、「ハンガリー国立歌劇場」、
日本人藤野壮介氏設計の「音楽の家」、150年の歴史の「リスト音楽
院」
【ブダペストの郊外・地方】
・「芸術家の町と呼ばれるセンテンドレ」、「パンノンハルマの修道院と教
会」、「バラトン湖」
・東北地方「カトリックの重要な拠点であるエゲル、辛口の赤ワイン」、
「トカイ産の貴腐ワイン」「ホッロークー村」の要塞やイースターイベントでのパローツ衣装
【温泉大国ハンガリー】
・ヨーロッパでも有数の温泉資源、1300の源泉200以上の温泉施設
・世界最大の温泉湖「ヘーヴィーズ湖」、ブダペストの「キラーイ温泉」
「ルダシュ温泉」「ゲッレールト温泉」(現在長期休業中)「セーチェーニ温泉」
・ハンガリーの温泉は水着着用で入浴、運動する施設も多く、治療・医療目的
の利用
・美容・ウェルネス効果として化粧品やクリーム原料に活用される。「泥パック」
等
【ハンガリー料理・ワインなど】
・「仔牛シチュー」「グヤーシュスープ」「ラーンゴシュ揚げパン」パプリカを使
った名物料理が多く、お土産としても喜ばれる。「フォアグラ」の産地
・ハンガリーはカフェ文化が盛ん、名物のスィーツも多い「クルトシュカラーチ」。
・ハンガリーワインの22の産地、「ピカヴェール」「トカイ・アスー」等

【その他】
・作曲家「リスト」「バルトーク」「コダーイ」「レハール」「カールマーン」
・リスト・フェレンツ作曲の「ラ・カンパネラ」を動画で視聴
・人口に対するノーベル賞受賞者の割合が非常に高く、世界的に見てもトップ
レベルであり、多数のノーベル賞受賞者を輩出
・昨年の大阪・関西万博ではパビリオンで参加して多くの来場者を迎えた
・リスト・ハンガリー文化センターは世界27か所、日本は東京都港区の麻布
十番にある
(国際学術文化委員会 梅根敬一郎)