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Minato Unesco Association

アメリカ人の見た BONSAI 出会いそして魅力

みなとUNESCOサロン
大宮盆栽美術館 国際交流員のスカーレットさん
アメリカ人の見た BONSAI 出会いそして魅力

日時:2026年5月30日 13時 30分~
会場:港区立生涯学習センター3階 305号室
講師:メーガン スカーレット キーズさん

港ユネスコ協会として「盆栽<実演と体験>」を清香園様の下で数年開催しております。このご縁で100年の歴史ある大宮盆栽村にある「大宮盆栽美術館」の会を開催する運びになりました。

 スカーレットさんは、ユタ州出身。<2002ソルトレイクシテイで冬季オリンピック開催(2034年も予定)>、19歳の時に教会のボランティア宣教師として1年半、関西の何カ所かで素敵な田舎生活。日本語が大好きになり帰国後、大学と大学院で日本語を専攻そして日本語の教師。昨年の春まで日本語をアメリカで教えていらしたそうです。その後、日本に住んで日本語を上達させる事を目的で「JETプログラム」に応募、大宮に配属され、思いも寄らない「盆栽」との出会いとなったそうです。昨年の7月から大宮盆栽美術館の国際交流員(翻訳、通訳)として働いていらっしゃいます。今はすっかり「盆栽」の虜になられ、その魅力を語って頂きました。

 「盆栽とは」特別な樹種(品種)ではない。どのような木でも浅い鉢に植えて根っこの成長を抑える。そして「剪定」で形を整える。これが盆栽。では、盆栽を創るには「種を蒔くから始めて水やり、鉢に移す、で何十年」なのでしょうか?もちろんこれがないわけではないですが、「山から採って来る(山採り)」、そして「挿し木、接ぎ木」で創ります。今皆さんが盆栽を始めようと思ったら、この「山採り」で20年を飛ばすことができます。

「手入れ」毎日の「水やり」これが全てです。そして3、   4年に一回の「植え替え」が大事です。
「種 類」「松柏・・針葉樹」と「雑木盆栽・・花もの、   葉もの、実もの」の2種類に分けられます。
「樹 形」模様木、懸崖(けんがい)、半懸崖、吹き流し、寄せ植え、箒(ほうき)づくり、直幹(ちょっかん)、双幹(そうかん)、文人木(ぶんじんぎ)、石付き、斜幹、株立ち、などの様々な樹形を写真と名前を結びつけるクイズの形で説明頂きました。これで参加の皆さまの好みもはっきりしてきたようです。
「見どころ」まずは腰を落として下から見上げて大樹を感じましょう。根っこを見る、立ち上がり、枝振り(剪定の技)、葉っぱの色、形ひとつひとつを鑑賞しましょう。
「ジン(枯れた枝)、シャリ(枯れた幹)」幹や枝の一部が枯れてそのままの形を残すことがあります。白い肌を見せることで緑の葉と美しいコントラストを見せてくれます。
「正面と背面」顔と背中、表と裏。立ち上がりの幹を見せて正面が決まります。お辞儀をしている盆栽が魅力です。

最後に「私にとって盆栽とは何なのか?」人生のたとえ話から盆栽の魅力の話を締めくくられました。
 思いのままに伸びていた農園の「木」、手入れされておらず枝は伸び放題、実も付けておらず、これを見て庭師が大きく刈り込みました。見た目には弱々しく、みすぼらしくしてしまいました。するとその木は庭師に「何でこんなみっともない顔にしたのだ?思いのままに生きていきたかった」これに対して庭師は「これはおまえの為」。実を付けたときに「気がつくだろう」。「時に刈り込むことが必要」「これは成長の為の導きだった」。自分を磨いている「庭師」「人生の師」は時に刈り込むことが必要・・・

大宮盆栽美術館
清香園(大宮盆栽村)

 盆栽もただの「木」、剪定されたり、針金を架けられたりは嫌なのかも知れない、でも盆栽家が大事に思い、その木にとって何が大事かが分る、その痛みが無い限り展示する価値がないのかもしれない。我慢できない時、それを乗り越えてより良い人間になれる。

私にとって盆栽は、たくましさ、優雅さ、力強さの象徴、強いシンボルと思いました。

 「日本」との出会いから日本の伝統文化「盆栽」の魅力を感じ取られたスカーレットさんによる日本語でのサロンに18名の方が参加いただきました。いくつかのテーマをクイズ形式で会場の皆さんに投げ掛け、話題、関心を惹きつける授業はまさに「先生」でした。 

(副会長 小林敬幸)