港ユネスコ協会 03-3434-2233
info@minatounesco.jp
japaneseEnglish

新任のご挨拶


 このたび、丹下健三初代会長、三輪公忠第二代会長、高井光子第三代会長という大きな貢献をなされた方々のあとを継ぎ、港ユネスコ協会の会長を務めさせていただくこととなりました。
 これまでの会長の成し遂げてこられた基盤の上に協会のさらなる発展につとめていきたいと願っております。
 私は、もともとは科学技術庁という理科系官庁の出身で、ユネスコ運動との縁はありませんでしたが、たまたま文部科学省の成立後、日本ユネスコ国内委員会事務総長の任につきました。
 この仕事はパリのユネスコ本部と我が国の草の根運動である民間ユネスコ運動を結びつけることを任務とし、私にとりましては上意下達の精神の消えない日本にあって、現場で活動する方々と接する新鮮な驚きがありました。その一環として栃木県で開かれた関東ブロック研究会に出席する機会があり長門芳子理事にお会いしました。これが、私が港ユネスコ協会に参加する遠因ともなりました。

 「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」で始まるユネスコ憲章は戦争直後の日本の人々の心を大きく揺り動かしたに違いありません。
 国連加盟の5年前、そもそもサンフランシスコ講和条約の署名よりも前の1951年6月にユネスコに加盟したという事実は、いかに当時の多くの日本の人々が平和のもとに新しい日本を築いていこうとしたかをうかがい知ることができます。
 時代は変わりましたが、欧州における冷戦終結後の世界は、単なる政治、経済の変動ではすまない国際的な不安定感の拡大を招きつつあります。
 一方、港区は東京の中心にあって、オリンピックも一つの契機として国際都市東京の中核に位置することになります。都市の発展はそこに住み、活動する人々が気持ちよく暮らすことができるかどうかにかかっています。
 港ユネスコ協会でも「平和」を核とした若者の交流など、多くの課題があるように思えます。このような状況に直面し、微力ではありますが新たな職責に挑戦していきますので、皆様のご協力、ご支援を心よりお願い申し上げます。

2016年6月1日 港ユネスコ協会 会長 永野 博